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「毎度毎度、良くそんなにゆーちゃんに熱心になれるわよねぇ」
祐ちゃんの涎ものの美少年さと悶え狂う程の可愛らしさを知らないミキは、ポッキーをかじりながら、気が知れない、と笑う。
「祐ちゃんの受けっ子フェロモン知らないからそんなこと言えるんだよ」
アレはヤバいよ。
マジでヤバいから。
クラリと思わず行っちゃうから。
そう熱弁するが、ミキは聞く耳持たず。
なら会わせろ、と言われるが、誰が会わせてやるものか。
祐ちゃんを前にすれば人類みな狼。
あの人だけは大丈夫!
なんてことは無い。
油断大敵。祐ちゃんの純潔を守り隊!
「雪のように白い肌。直ぐに赤く染まるほっぺたに、うるうると常に潤んでいる大きな瞳。あれは神の最高傑作!」
「髪の、ねぇ」
「違う、神!hairじゃない、god!ついでにpaperでもないからね!」
音だけで何で分かったんだ、と気味の悪そうな顔で私を見つめるミキに、祐ちゃん関連の第六感をなめんなよ、と笑えば、更に気味の悪そうな顔をした。
失礼な!
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