おれに優しく触れて

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あぁ、まただ。 彼奴の空間に、どっぷり ハマりたくなってきた。 どうして彼奴の事を、 おれはこんなに 求めるのだろうか…。 とりあえず、 彼奴の家に勝手に入る。 勿論、合い鍵を使って 靴をきちんと並べて上がった。 …相変わらず綺麗な部屋。 おれの部屋も特別汚い訳じゃ ないけど、宗弥(シュウヤ)の部屋は 埃の気配すら感じない。 試しに襖の縁を指でなぞる。 全く、埃は付かなかった。 毎日掃除しているのか。 潔癖症気味だな。 何となく畳に横たわる。 宗弥って、 布団で寝てるんだよな。 今時珍しい…。 と、それより。 宗弥が帰ってくるまで暇だ。 どうしたもんかな…。 ―机の引き出しを物色。 これまた背の低い和風な机で、 机の上には 一輪挿しがある。 ふと、小さな箱が 引き出しの奥から見えた。 取り出してみると、なんと。 「…ゴム。何でこんなとこに?」 何時も使ってるアレだった。 人の机の中って、 超面白い! ※良い子は真似しないでね。    
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