26人が本棚に入れています
本棚に追加
…更に月日は流れて
祖父・祖母が待ち望んだ長男が誕生しました。
千夜子も結婚して、子供を授かりましたが、女の子でした。
そう、この家に初めての男の子の誕生です。
姉妹にとっては〝おもちゃ〟だったかも知れません。
オムツを替える度に〝触って〟いたようですし…
目に入れても痛くない、誰からも愛され、泣けば誰かが構ってくれます。
まさに【晃義王子】扱いです。
しかし、母にとっては不安でしかなかったようです。
女ばかりの家で育ったため、男の子は欲しくなかったそうです。
そんな母の気持ちとは関係なく、彼は確実に〝ジャイアン〟として育っていきます。
最初のコメントを投稿しよう!