過去の話

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男の子が産まれ、跡取りとして何の問題もなく、佐藤家の時間が流れているようですが、満子と知子は【何故苗字を継がないのか】と、事ある毎に言っていたそうです。 二年後、慶将が誕生して佐藤家が揺れる。 姉妹のターゲットは、瞬時に小さく可愛い弟へと切り替わる。 本来、三歳位で自我が形成されてくると、お母さん争奪戦が始まるのが一般家庭ですが、この家には構ってくれる大人が多過ぎた。 慶将が見当たらない。 洗濯物・押入れ・何かのケースに隠されているのを発見される。 晃義が王子の座を渡すまいとして、僅か二歳でとった行動でした。 乱暴な行動が続き、手に余った母が病院で相談した程。 医者「お母さんがしっかりしないと駄目です。分け隔てなく接してあげてください。」 姉妹のあからさまな態度が有る限り、現状では治せないと判断…したらしい。 この間違いが、ジャイアンとして育つポイント振り分けが加速していきます。
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