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「…――となります。それではこれにて入学式を終了致します。新入生は各教室へ移動して下さい。」
約1時間半にも及ぶ入学式が終わり、新入生は一斉に教室へ向かう。
「ふぁ~、よく寝たっ。」
式中ぐっすりと寝ていたフェイトは式終了と共に起き、席を立つ。
シオンも席を立ち、二人は1-Sの教室に向かった。
ガラガラッ
「お前ら席に着けー。」
一人の先生が1-Sの教室に入って来た。
生徒は一斉に席に着く。
もちろん、教室にいたシオンとフェイトも席に着いた。
教卓の前に立ち、生徒の顔をぐるりと一通り眺めた後、先生は口を開いた。
「おはよう、諸君。俺はお前達の担任になったリョウ=ブラインだ。属性は水と雷。よろしくな。」
そう言って、水晶玉を教卓の上に置く。
「それぞれ自己紹介…といきたいところだが、時間が無い。早速だが、魔力測定と属性検査を行う。名前呼ばれたら出てこい。」
そう言って一人ずつ名前を呼んでいく。
「《シオン、属性どーすんの?》」
フェイトが念話でシオンに話しかけてきた。
「《あぁ、そうだな…。水と光でいく。》」
シオンは全属性使える。
一般的には多くても二つである。
たいてい、最初のうちは一つの属性で、訓練を重ねていくうちに二つ目の属性が表に出てくる。
「《光俺と被るじゃん。》」
ちなみにフェイトは火と光である。
「《うるさい。》」
「《ちぇー(笑。》」
二人は目線は水晶玉に向けたまま念話をしていた。
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