閃光と爆風

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職場は、いつもの馬鹿話で大盛り上がりである。 その中に 「おはようございまぁーす」 と一声かけて席に着く。 「おはよー」 皆が口々に言った。 そして、私が入ってきた事で途切れた話が、また再開し皆は大口を開けて笑う。 女だらけの職場なのに、妬んだり、恨んだりしたたかな目線もない。 ここは本当に居心地の良い職場だ。 今日も一日、他愛もない、くだらない馬鹿話で笑えるのかと思うと心なしかワクワクしている。 毎日仕事に来る事が楽しみで仕方がない。 今まで色んな職場を点々としてきたが、ここ程居心地の良い職場に巡り会ったことは無かった。 そんな他愛のない馬鹿話の最中にそれは始まった。 イキナリ眩しい閃光が走った。 「ちょっ!! 何今の!!」 驚いた私が声をあげた。 皆は話に夢中で気付か無かったらしい。 「何かあったん?」 「今物凄くピカッと光ったよ!!」 と私が言う。 「え~?全く気付かなかったよ~」 皆口々に言った。 「やだわ~。カミナリかしらね~(´・ω・`)ノ」 と眉を寄せる。 「え~(;´・`)そんな感じゃ無かったケドなぁ~」と私が言う。 「アンタそれは盗撮されてんじゃないの~!!」 とまた笑う。 「そ~れ~は~有り得ないから(-ω-)ノ゙」 「イヤわからんよ~蓼食う虫も好き々って言うし~」 「コラコラ〓わしゃ蓼かよ!もっと良いもんに例えてくれよ~!!」 と笑う。 その時、物凄い音と共に爆風が私達の職場を吹き抜けた。 あらゆるものが目の前を通過して行った。 有り得ない程の衝撃に皆一様に立ち上がる。 「何!!今の!!」 その場に居た全員の顔色が変わった。 幸い誰も怪我はしていない。だが尋常じゃない出来事にみな出口へと駆け出した。 爆風は南から吹いてきた。皆南側の出口へと押し寄せた。 南の空は赤黒い雲というか、煙りに包まれている。 また眩しい閃光がほとばしる!! 「キャ~!!」 皆が目を覆う。 が、私は見た。 その閃光は、雲の上から町に向かって放たれたレーザーのような青白い光だった。
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