少女達との奇妙な共同生活

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「間違いなく私達はガイノイドだよ? なんなら証拠を――」 そう言いながら桜が自分の着ているシャツに手をかけた。 そしておもむろにそのシャツを脱ごうとする訳だが。 「ちょっ、やめい! 脱がんで良い!」 羞恥心にかられて幸斗は全力でそれを阻止した。 「ったく、何だって爺さんはこんな――」 ここまで人間にしか見えないと、ロボットやガイノイドとは幸斗にはとても言えない。 しかしやはり気にはなるそこで幸斗は桜を自分の元に呼ぶ事にした。 ロボットかどうか確かめる為だ。 「桜だったけか、ちょっとこっちおいで」 「はい! マスター!」 幸斗の呼びかけに嬉々として笑顔で近寄る桜。 その近寄ってきた桜の顔、頬を親と人差し指でつまむ。 「なんれふ?」 つままれて呂律(ろれつ)が回らない桜。 その頬をつまんだ親指と人差し指に幸斗は力を込めた。 「いたいれふよぉ、まふたー」 「まじか! すまん!」 ロボットなら痛みは感じないのでは? と、考えての行動だったが、幸斗の予想に反して、桜は涙目で幸斗を見つめた。 「痛い」と言われ、パッと手を離すが、桜の頬は赤く少し腫れるという始末だ。 「君ら絶対ロボットじゃないだろ!」 「博士の技術で私達は、人間と同じようにちゃんと五感を感じられるように作られています。 痛みはもちろん、味や臭い、果てには快楽に至るまで――」 「最後はいらねぇ!」 ツインテールの少女、楓の淡々とした説明、特に最後の下りで幸斗は赤面し、声を荒げる。 しかしそんな幸斗をよそに、今度は椿が楓に代わり口を開く。 「快楽も必要ですよぉ、桜ちゃん撫でてやって下さい」 「あ、ああ」 言われるままに桜の頭をぐりぐり撫でる幸斗。 すると涙目で半泣きだった桜はピタリと泣き止み、照れて頬を染める。 そして満面の笑みだ。 「絶対! ロボットじゃねえってこれ!!」
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