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『さて、儂はそろそろ行くからの、三人の面倒はよろしくの』
「来ちまったもんはもい仕方ないけどよお――」
『ああ、そうじゃ忘れるところじゃった、確かにその子らはロボットじゃが思考も内部もほぼ人間のそれじゃ――』
「は?」
『風呂とかも教えてやってくれのって事じゃ、じゃあな幸斗、また遊びに行くからのぉ』
「おい待て爺さん! 今なんて――!」
幸斗の制止も虚しく、テレビ電話は切れた。
通話終了の電子音が響く部屋で、幸斗は両手、両膝をついてうなだれてしまう。
「なんだよ、これじゃ子供のおもりじゃねえか」
「幸にぃ、おなかすいたぁ」
「幸にぃじゃねえし、なんだよ腹減ったって、俺の1人暮らしライフはいったいどこへ……はぁ」
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