少女達との奇妙な共同生活

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「3時半、か――」 ドーナツを嬉しそうに頬張る三人を横目に幸斗が不意に呟いた。 そうかと思うとそのまま三人をリビングに置いて再びキッチンへ。 幸斗はさっき開けたばかりの冷蔵庫をまた開けた。 冷蔵庫の扉の開く音に桜達は耳をたて目を輝かせた。 また何か美味しい物が出てくるのかと期待したのだ。 しかし予想に反して、キッチンから戻ってきた幸斗は腕を組み、困ったような表情を浮かべていた。 「どうしたの幸にぃ」 「幸にぃ違うっつうの……いや、ちょっとな――」 桜の言葉に答えを濁す幸斗。 何か問題でも起きたのかと楓が「大丈夫ですか?」と、声を掛けた。 「君ら……桜達まだ腹減ってるか?」 「うん減ってる!」 「……私もまだ」 「私も減ってますぅ」 幸斗がキッチン、冷蔵庫に向かったのは夕食の材料の確認だった訳だ。 しかしここで問題が発生する。 両親から送られてくる食材は幸斗1人分の物だけだ。 新たに増えた人数分、明らかに食材が足りない。 「仕方ないな、小遣いは残り少ないが……何か買いに行くか」
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