訪問者-ある土曜日の事-

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「ガイノイドってテレビでやってたヤツか……」 ニュースで流れていた映像を思い返して目の前の少女達に視線を落とす幸斗。 しかし映像のガイノイドは身長でいうと成人女性程はあった。 しかし少女と形容したように、目の前の少女達は良く見て身長130㎝前後といったところだ。 そして何より―― 「君らはどう見たって人間じゃないか」 そう、ニュースの映像のモノなどとは及びもつかない。 触った訳ではないが柔らかそうな肌色の肌。 そして無垢な瞳。 どこから見ても人間の小学生低学年位にしか見えない。 「子供の遊びにつき合ってる暇は無いんだ、早く帰りな、最近変な事件も多いし危ないからな」 と、それだけ言うと幸斗は玄関のドアを閉め、ソファに置いていた携帯を取りに早足でリビングへと戻った。 そして携帯を手にとり電話帳を開く、掛ける相手は祖父、七森隼人。 数回のコール、祖父隼人は早々に電話に出た。 孫との通話の為に買った専用携帯だ。 どんなに忙しくても孫からの電話には絶対出る、この祖父もまた爺馬鹿といったところか。 『おお幸斗! 元気じゃったか!? どうじゃ1人暮らしは、満喫しておるか?』 「ああ、満喫してる、それより爺さんに聞きたい事がある――」
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