第二話

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小歌舞伎「とうとう出ちまったか、一見歌舞伎のポーズに見えるがあれこそが姉貴の必殺技掌底づきだ。拳ではなく手のひらの下部、その堅い部分で相手に打撃を与えることにより拳を痛めず同時に相手へのダメージを増幅させることが出来る、最強技。あれこそが姉貴が歌舞伎と言われる本当の由縁。」 だるま「お前は解説者か。」 大歌舞伎「おりゃあ!」 歌舞伎が掌底づき連打で打つのを前田がよけるが、大歌舞伎が前田を捕まえて壁に引き寄せ掌底をやろうとした時前田が避けようとしたが間に合わず、ボディに掌底が入る。 前田が後ずさり睨み合う。 大歌舞伎「マジに生きるなんて絶対無理、偉そうに説教すんじゃねぇよ!」 大歌舞伎が殴りにいったが前田がよけて大歌舞伎のボディに膝げりを入れる。 大歌舞伎「うっ、はぁはぁはぁはぁ」 前田が大歌舞伎を捕まえて拳を顔におみまいする。 大歌舞伎「うあぁ」 大歌舞伎と前田が睨み合う。 大歌舞伎「うおぉぉ!」 大歌舞伎が仕掛けたが前田がよけて裏拳を大歌舞伎の延髄に決める。 大歌舞伎「きゃあ」 大歌舞伎が倒れてる。 小歌舞伎「姉貴!!」 小歌舞伎が大歌舞伎に駆け寄る。 前田がメガネとカバンを拾って立ち去る。 だるまも後を追う。 大歌舞伎「マジ…かよ…」 場面変わって公園 だるま「あつ姐、この前といい今日といいホンマすんまへん。あつ姐俺、ホンマになんて言ったらええか、あつ姐俺。」 前田が振り向いてまた歩き出す。 だるま「忘れとった、勝利の手羽先やぁ。あつ姐!」 場面変わって橋の下 歌舞伎シスターズが座っている。 場面変わって家 前田の父親が帰って来てテーブルの上にご飯が乗ってる。 二階では前田がカバンから介護士の本を出して読み出す。 その時破れたページがセロテープで直してあった。 前田の脳裏にだるまがよぎる。 だるま「あつ姐」 前田がそれをみて微笑む。 そしてクローズの本に挟んである親友との写真を見る。
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