第一話「世の中、マジしかねぇんだよ」

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だるま「おい、もうちょいゆっくり歩けや。ゆうとくけどな負けた訳とはちゃうんやで、頭突きさえかわされなけりゃ買ってたよ。あの階段登りゃあなぁ馬路女のトップも夢じゃあらへん、馬路女の上とったるってお前にゆうてもわからへんかぁ。つえぇ奴だけがのし上がっていけんねん、喧嘩だけは実力の世界や認められたければ強くなるしかないんやぞ、お前なんでこんな高校きてんねん?」 前田の脳裏に昔の映像が蘇る。 だるまを振りほどいて立ち去る。 だるま「おい、んだょ待てようおい」 保健室のドアが開いて教師が出てくる。 キケン「あれっ?もう一人の転校生は?」 キケンが危ない笑みをこぼす。 だるま「あぁあのヘタレか?そのうちぼこられてここの世話になるんとちゃいますか?」 キケン「フッフッフッフッフあぁそぅ」 キケンがだるまに掴まる。 キケン「今度さ連れてきてよインフルエンザの予防注射うってあげるからさ」 そういってだるまの手をさすり匂いを嗅ぎ表情が変わる。 だるま「そんなことより、早よう手当してや。」 キケン「適当にさぁ湿布でも貼って!!」 口調が変わりだるまがビビる。 キケン「あぁそぅ彼女来ないの?」 キケンが保健室の中に入り隠しカメラの電源を切る。 場面変わって前田の家。 前田父「お待たせ。」 そういってかに鍋をコンロの上に置いた。 前田父「かに送ってきた。」 前田が父親に皿を渡し火を付ける。 前田父「母さんのトラック今網走だってさ、今度の運送会社じゃまだ喧嘩してないって。」 棚にヤンキーだった頃の写真が並んでる。 前田父「新しい学校どうだった?」 前田「別に。」 前田父「友達出来たか?」 そういってかにをよそって前田に渡す。 前田がかにを食べようとしたがメガネが曇って拭く。 前田父「かにの爪でな身ほじるんだよ、これぇ豆知識な。食べよ、あぁ旨そうだなやっぱ。」 そういってかにを食べる。 場面変わって屋上でチームホルモンがホルモンを焼いてる。 アキチャ「聞いたか?7秒だってよ。」 回想シーン だるまがラッパッパ一年にぼこられる。 昭和「早く来いよ。」 だるま「あぁ」 昭和「嘗めてんじゃねえぞ」 だるま「ぎゃぁ~」 階段から転げ落ちる。
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