犠牲

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僕は帰り道の途中、色々な事を考えた。 誰を殺せばいいのだろう…。 見ず知らずの人を殺せばそこまで胸は痛まない。 だが人とゆうものはどんなに憎まれて、どんなに嫌われてても悲しむ人は少なくとも一人は居る。 その人の家族が僕の家族と同じ思いをするのなら、そんな事したくはない。 だけどしなければ僕は消える。 消える……。 消えれば僕はどうなるかわからないが消えるとゆう事は怖い事だとわかる。 どうすればいいんだろう。 僕は死んだのに消える事を恐れて生きている人を殺すのだろうか。 と考えているうちに家に着いた。 僕は家の光が消えている事を確認し家に入っていった。 家に入ると母さんと父さんはお互いを慰め合うように抱きしめながら寝ている。 兄貴は自分のベッドの上に寝ていた。 兄貴の頭の上の方にはタオルが置いてあった。 辛かったんだ。 また泣いていたんだ。 僕は兄貴にオヤスミと言いながらその横に寝転がった。 今日はもう考え事をするのは嫌だ。 もう寝よう………。
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