52人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
僕は死んだ。
だから誰にも見えないし、触れられない……。
とゆう事は男なら誰もが夢見る場所がある。
そう温泉の女湯だ。
僕はルンルンで僕の家から一番近い温泉に向かう。
僕が歩いていると道のど真ん中に小さな赤色の本が落ちていた。
僕は変に思った……この道は人通りが多いのに何故、誰一人として本に気付かないのだろう。
気付かないとゆうよりむしろ見えていないと言った方が正しいのだろうか。
「まぁいいか深く考えるのはやめよ」
と思いその本を拾い読んでみた。
~第一条~
【現世から外れた場所に住むものは現世の物には一切関わりがなくなる】
僕は…………何だこりゃ、と首をかしげる
何か不気味な感じがしたがよく分からない。
まぁ今は温泉が先だ、考えるのはその後にしよう。
と僕はその本を胸ポケットにしまい、また気分はルンルンで温泉に向かった。
歩いて20分位たった……。
やっと温泉が見えて来た。
木造の少し古くて汚い建物が僕が死ぬ前、家族と一緒行っていた温泉だ。
この温泉は見た目は悪いものの昔から結構人気がある。
理由はよく分からないが古くさいところが逆に落ち着くとゆう人も居るのだろう…。
それはさておき待ちに待った女湯だ
と僕が入ろうとしたその瞬間
「こらぁー」
と女性の怒鳴る声がした
僕は驚きその場から離れ少し隠れていた。
ふと思った
「僕が見えるわけないじゃん」
と気をとり直して女湯へ向かい入ろうとしたら
「いい加減にしなさいよ」
とまた女性の声がした。
だか今度は驚かないぞと入ろうとしたその時、僕は後ろから服を摘まれ引っ張り出された。
振り返るとそこには顔は結構美人で髪は黒色のポニーテールの僕より背の高い女の子が仁王立ちしていた。
僕はとっさに
「ごめんなさい」
と謝ったが女の子は許す訳がなく僕の胸ぐらを掴み
「謝れば済むと思った?」
とぶちギレながら僕を殴ろうとした
僕が体を丸め身を守ろとした時、胸ポケットからさっき拾った小さな赤色の本が落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!