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女の子はその小さな本を見て
「あぁ~これ私のルールブックだぁ」
と何故か喜んだ。
僕はあまりにも急な出来事だったので戸惑っていた。
女の子は戸惑っている僕を見て
「まぁ仕方ない、許すよ。」
と言ったので僕は
「本当ですか?」
と確認をとった。
「うん。ルールブックは凄い大切な物だもん」
と女の子は微笑んだ
その場の空気が少し緩んだ
空気が少し緩んだせいか、僕はその凄い大切だとゆうルールブックが何なのか気になったので、思い切って聞いてみた
「あの~そのルールブックって何ですか?」
女の子は微笑みながら
「これは現世から外れた人達のルールブックなの」
と答えた。
現世から外れた人達のルールブック?
訳が分からないので僕はもう一度女の子に問いかけた
「現世から外れた人達ってどうゆう意味何ですか?」
女の子は呆れながら答え始めた
「現世ってゆうのは普通の世界、つまり生きてる人達の世界なの。ここまではわかる?」
と偉そうに言う
「はい」
と僕がうなずくと女の子は話を続けた
「つまり現世から外れた人達、それは私や君みたいに死んでしまった人達の事なの。結局の所、このルールブックは死んだ人々の為に作られた死後の世界のルールブックなの。要するに法律みたいなものなの。わかった?」
と得意気に話す女の子。
何かムカつく……とゆう思いを今、口に出せばどうなるかわかるからあえて言わない。
だが僕はルールブックの存在に納得がいかなかった。
「けどそんなルールブックが無くても普通に今まで通りの国が決めた法律でいいじゃないんですか?」
と問いかけた
女の子はニッコリと微笑み嬉しそうにこう答えた
「馬鹿だなぁ。国が決めた法律はあくまで生きている人々のもの。このルールブックは、君のように誰にも見えないからお風呂を覗こうとか悪事を働こうとする者たちの為のルールブックなの。」
女の子はニヤリと笑いながらこっちを見る
「すいませんでした」
僕はここは謝った方が安全と思い、女の子にまた謝った。
「まぁいいのいいのルールブックがあったんだから。」
じゃあ言うなよと言いたかったが怖くて
「そうですか。良かったですね」
と苦笑いで答えた。
「うん。所で君の名前は?」
女の子は可愛く微笑みながら聞いてきた。
僕も微笑みながら答えた
「三浦純一です。」
女の子は少し考えて
「じゃあ純って呼ぶね。」
と可愛く言ってきた
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