School DAYS 第八巻：聖華

36.お礼は要らない

「その四つの中全てに……俺達が聞いた名前は無かった」

「何だと？」と亮佑は怪訝な表情をする。

「それって……どういう事だ？」

「今は……解りません」

「……あ」

不意に翔太が何かを思い付いたように口を開いた。

「何だ」と漣は翔太に問いかける。

「何か思い出したのか？」

「そういえば……俺が戦った相手が言ってたんだけどさ。
幾つも名前を持ってるって言ってたぜ？」