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(メモそのまま)
白い空間、行き交う人。
その量と広さから、此処は大きめの総合病院だということが見て取れる。
奥のテーブル近くで、懐かしい顔があった。近付いてくる彼は昔馴染みのR。手には臓器、形からすると肺だ。
話を聞くと、持っているモノはやはり彼自身の肺の様で、(余り話の内容を覚えていない)、肺に穴が空いた事で体調が優れないらしい。
軽く話し、丁度向かおうとしていたついでもあり、私が代わりに受付へ出しておくことになった。
肺を受け取り、彼と別れる。
受付に行くと、看護婦さんが二人奥から出てきた。
左手にいた人はやや年配の方、もう一人は髪をアップにした色白で綺麗な顔立ち。私は後者に見覚えがあった。
よく見れば、一応幼なじみで同級生のみっちゃんだ。
互いに気付き驚きの表情にかわる。久しぶりだね、なんでここにいるの、いつの間に看護婦になったの、等話した。
私が「それにしても、どうして看護婦になったの?ずっと目指していたの?」と問い掛けると、言葉を濁して答えない。
まあ、誰にでも言いたくないことはあるよなあ…と、聞くのをやめた。
思わぬ場所での再会も一段落した時、私は先程預かった肺の存在を思い出した。すっかり頭から抜けていた事に焦り、慌てて探す。
肺とはいえ一応臓器、ナマモノなわけだから、まさか腐ってはいないだろうか…と不安になりながらも取り出すと、結論から言えば腐ってはいなかった。が、若干萎んでいた。
いつの間にか現れた眼鏡の老医者にそれを渡す。
結果を待つが、遅い。
暫く経って、先程の老医者が慌て、怒った様子で近付いてくる。
手には例の臓器をもって。
「おい、これは肺じゃなくて胆嚢(膵臓)」
確かまだ続きはあって、
誰かと白いテラス?で
喋ったりした気がするけど
メモはここで終わってた。
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