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淀「おはよ~」
楽屋のドアを開ければすでにみんな居た
─その日はオレが想像した嫌なことは起こらず、平穏に過ぎて行く……はずだった
仕事も終わり、帰る支度をしていたとき大祐に話し掛けられた
垣「由くん、ちょっと話しあるんだけど」
そう言ってオレを楽屋の外に連れ出す
淀「なに?話って」
垣「あのさ…」
ちょっと俯いて口ごもる大祐
…ん?
なんだこのデジャヴな感じ
つい最近、どこかでこんな空気が流れた気が…
垣「由くん、オレ彼女出来たんだ。だから別れよう」
あれ、このセリフ
今朝見た夢と一緒だ
ま、正夢!?
淀「……え?彼女って女?」
大祐の口から出た言葉が理解出来ずに思わず聞き返す
垣「当たり前じゃん。゙彼女゙なんだし」
これも同じセリフ
嫌な予感が的中してしまった
淀「ほんとに?え、ちょっとどういうこと?もうオレとは付き合えないの?」
垣「うん、そう付き合えない。もうサヨナラ。じゃあね由くん」
さらっと言って背中を向け、去って行く大祐
淀「待って、大祐ーー!」
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