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夢が現実になっちゃった…
もう戻れないのかな
やっぱり大祐だって男より女の人の方がいいんだ
今までの思い出がよみがえってきて、自然と涙が出てきた
帰ろう…
そう思い、歩きだす
そのとき後ろから大祐の声がした
垣「由くん!待って!」
足を止めて後ろを振り返ると大祐が走ってくる
垣「これ、忘れてる」
そう言ってオレの荷物を差し出した
淀「あ…ありがと…」
涙が溢れるのを堪えて唇を噛みしめ、大祐の手から荷物をとろうと腕を伸ばしたとき─
ぐいっ
垣「なに泣いてんの」
逆に腕を引っ張られ大祐の腕の中に収まる
淀「離してよ…!もう別れたんでしょ…っ」
垣「……今日、何月何日?」
なんでいきなりそんな事聞いてくるのか分からない
でも
ん?あれ、今日って…
垣「気付いた?今日はエイプリルフールって」
淀「やられた…悔しー!」
垣「だろうね、泣いてたし(笑)」
淀「だってほんとに別れるかと思ったもん…悔しいからオレも仕返しする!」
そう言ってちょっと背伸びして大祐の耳元でこう言った
淀「…大祐、だいきらい」
end
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