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「“つい”じゃないよ!コッチはすごく驚いたんだから~っ!!(それ以上に恥ずかしかったし!!(怒))
からかう気なくっても、ひどいっ!」
ティアが怒って、ブラッドに詰め寄ろうとすると、彼は焦ったように、「ま、待て!ティア止まれ!!」と言ってきた。
「そんな事言われて止まるわけn「ニャー」…え!?」
「あ~ぁ、だから止まれって言ったのに…(呆)」
そう、実はブラッドがティアに制止をかけたのは、彼女の進行方向に猫がいたからである。
…まぁ、それも無視されてしまったが(笑)←((笑)って何だ(怒) by ブラッド)
「…え~と、ひとまず聞くが、大丈b「イヤー!ネコがッ、ネコがーッッ!!」グフゥッ!!」
……ひとまず、状況を説明しよう!
① ブラッドが固まったティアを見かねて、声を掛けようとした。
↓
② ティア、声を掛けようとしたブラッドを遮って、前を見ずに、ブラッドの方へ猛ダッシュ。
↓
③ だが、前方不注意だった為、ブラッドに勢い余ってタックル。
↓
④ しっかり、受け止めたブラッド、腹に大ダメージ!
と、いうわけである。
そして、現在進行形でブラッドは、ティアを抱きしめながらむせているのだが、ティアは気付かない。
「イヤ、イヤーッ、ネコ怖い。ネコ怖い。ネコ怖い…(エンドレス)」
「…ゴホッ。ティア、ひとまず落ち着け、怖ェから。」
むせながら、ポンポン、とティアの背を、優しく叩き宥めるブラッドの姿はさながら、赤子をあやす母親のようであった、と後にこの場面に遭遇した召使い達は語った。
「でもっ、「つーか、もう猫居ねぇし」…え?」
未だにティアを抱きしめているブラッドが彼女の言葉を遮り、猫が居なくなったことを告げると、ティアは猫の居た場面を見た。
(勿論、ブラッドには抱きついたまま)
「あ…ホントだ」
ホッと息をつくティアに、彼女を抱きしめているブラッドから、声がかかった。
「…ティア、今自分がどんな状況かわかってるか?」
「“どんな”って………―――ッ!?」
ティアは、やっと自分がブラッドに抱き付いていた事に気付くと、顔を赤らめ、急いで離れようとした。
―――が、しかし。ブラッドが彼女を強く抱きしめた為、それはかなわなかった。
そして、なんと!ブラッドはティアの首筋に顔を埋めて、甘えるように擦り寄ったのである。
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