世界は違って、場所も異なり。

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「杏樹、遅いよ!? 待ちくたびれた」 あたしが急いで少ないご飯を掻き込んで準備したのに、み-ちゃんは酷い。 でも、確かに遅れた。 遅れたけど、それはあたしの所為じゃない。 『仕方ないじゃん なんか変な人に絡まれたんだから』 そう。あの変な黒い人にさえ会わなきゃもっと早くに準備出来たのに。 あたしの返答に対して、み-ちゃんは真面目な顔をした。 「絡まれた、って誰に??」 み-ちゃんの顔が心なしか怖い。心配性だな、み-ちゃんは。 .
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