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ベッドの横にあった荷物を持ち、立ち上がる。
「それじゃ、ありがとうございました」
私は、先生に頭を下げる。
「はいはーい。また何かあったら来てね」
終始笑顔。
私は保健室を出た。
昇降口まで行き、靴を取り出す。
外は暗かった。
春になったとはいえ、まだ4月上旬。
7時半過ぎにもなったら暗い。
「大丈夫…………多分」
自分に言い聞かせながら外に出──
「あのっ……」
「ひゃはいぃっ!?」
昇降口を出た瞬間に男性に声をかけられてしまった。
そして、ものすごく変なことを叫んでしまった……。
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