Four beat

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声の主の方を向くと── 「あっ!」 ドラムを叩いていた人だった。 「よぅ。えっと……大丈夫だったか?」 「あ、え、ああぁあ、だだだ、大丈夫ですっ」 かなり焦ってしまっている。 なんだろ、ドキドキする。 「悪かったな、人が居るとは思わなくて……」 「いえ、私の方こそすみませんでした。ご迷惑をおかけして……」 「いや……」 彼は、とても申し訳なさそうな顔をしていた。 アレ?そういえば…… 「なんで昇降口に?」 まさか、偶然会ったなんてことはないだろう。 この時間には、ほとんどの人が帰るか部活をしている。
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