Four beat

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「ん?……いや、あんたのことを待とうと思って」 そっぽを向いて、頬を人差し指でかきながら言う。 「えっ……」 そんな彼を見て、私の心臓がドクンと跳ねた。 顔も熱い。 「なんか、心配だったから。……暗いし、家まで送っていくよ」 「いや、そんな、いいですよ!」 そこまでしてもらうのは悪い。 この後も拒否し続けたが、彼の強い押しに負けて、送ってもらうことになった。 拒否し続けてはいたが、いざ送ってもらうとなると安心だったし、嬉しかった。
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