Introduction

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「あ、いや、スティック持ってませんし……」 「私の……貸すよ……」 そう言って、持っていたスティックを俺に渡してきた。 使い込まれたスティックはボロボロだが、まだ折れる気配はない。 仕方なく、俺はドラムの前に座った。 シルバーのドラムセット、シンバルも、わりと良いものだった。 「さて、一体何を叩けば良いのかな……?」 他の人に聞こえないぐらいの声で呟く。 とりあえず―― …………。 ………。 ……。 …。
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