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「‥‥‥zZ」
プーンプーン
「‥‥‥」
プーン
「‥‥っさいなぁ」
プー‥バチッ
「よっしゃ!」
うるさい蚊を退治すると再び眠りについた
「‥‥‥‥っかゆ!」
するとすでに刺されていたらしくかゆみがおそってくる
蚊に刺されたところを掻こうと手を伸ばす
「‥‥‥と、届かへん;」
オレが刺されたのは背中の左上の微妙なところ
肩甲骨の端っこ?みたいな
掻いたらよけい痒くなるのは分かってるけど掻かずにはいられない
手が届かないもどかしさと痒みでイライラしてきた
「りょーちゃーん」
仕方なく隣で寝ていた亮ちゃんを起こす
「‥‥‥zZ」
「りょーちゃん、起きて~」
亮ちゃんの体を揺すって起こすけどなかなか起きてくれない
「りょーちゃぁあん‥痒い~(泣」
「るっさいわボケ!」
罵声とともに亮ちゃんが目を覚ます
「りょーちゃん、蚊に刺された~」
やっと起きた亮ちゃんにすがるように言う
「んなことでいちいち起こすな!」
無理矢理起こされてかなり機嫌が悪い亮ちゃん
「手が届かへんねん;」
そう言って泣きつくとため息をついて
「‥はあ。どこや、食われたの」
と、起き上がって面倒くさそうにこっちを見る
「背中‥」
背中を亮ちゃんに向ける
「あーほんまや。ったくだから仰向けで寝るなゆうたやん」
亮ちゃんの手が蚊に刺されたところを掻く
「う~‥かゆい」
しばらく掻いてもらうと次第に痒みは治まってきた
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