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「おーい、全員集まったか?」
薄暗い 街の先にある 教会の右奥から 手前に三番目の椅子を 動かすと、教会の奥の 鉄扉の鍵が開いた。
部屋は石造りで、十人弱がやっと 入れるくらい・・・・みんな、何か話をしている。
昨日 軍服を着ていた 女の人が、昨日とは 全然違う軍服を着ていて、「普段着なのかな?」と私が考えているとき、私と目があった。
「やっ、昨日は話せなくてごめん、香織ちゃんだよね。
今日は、一応出来る限り フォローするけど、いざとなったら 自分で身を守るんだよ」
「は・・はい!頑張ります!」
手を差し出してきたので、サッ握手した。
凄く頼りになりそうな お姉さんみたいだと感じていると 剣次くんが犬居さん達が近寄ってきた。
「あっ!一条。ちょうど良かった。香織ちゃんの護衛は あんたに任せる」
「えぇー・・・犬居と亮二が やりたいって言ってたぞ」
そう言って剣次くんは、こちらを見たまま 後ろの二人を指差した。
「あいつらに任せると いい加減だからダメだ。
一条なら彼女との 過ちを犯さないだろうからな」
「おぃ!それはどういうこと・・・・・・」
「これは決定だ!例外はない。
みんな聞いてくれ。今回は四人一組で行動するぞ・・・・
日が暮れる前には帰ってくるぞ。
緊急の際は 携帯に各自連絡すること。
実凪(みなぎ)ちゃんの位置が見つかったら 連絡すること。以上!
質問は?」
「・・・・・・」
私は今考えると、これから何をするのかは 聞いていなかったことに気付いた。
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