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「凛さん・・・・・俺、先に見てきます。
無線お願いします」
黒いコートを着た人が ボソッと喋ると、一人で部屋を出ていった。
「あぁ・・・・・でもあんまり離れないでね」
ガガー!・ガー!・・ピッ・・了解・・ガー・ピッ・・・
「じゃあ、あたしたちも行くわよ。
無線つけて、香織ちゃん、電源のスイッチは 極力変えないでね」
「は・・・はい」
そう言い、私が無線を付けるのを 確認すると凛さんも部屋の扉に向かった。
「ほら・・・スイッチ」
「えっ・・・ありがと・・・」
「いいから先 進んで・・・・凛と白木の二人待ってる」
相変わらず優しいのか 冷たいのかよく分からないな・・・・・
ガーー・ピッ・ガガ・二十八階まで大丈夫です、ガー・・三十階の扉 開いてましたけど、問題ないです・・・ピッ!
ガ-ガ-・了解・・気をつけて、ピッ・・・一条、香織ちゃんも遅れないでガ!ガ-ピッ・・
「そこ左・・・」
私も ピリピリとした空気を 肌で感じ、ゆっくりと階段を進みだした。
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