混沌の霧

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「・・・・・悪かった。後はなんも言わねぇ・・・ ・・・田宮、早く来いよ」 そう言って剣次くんは私を見上げた。 「うん・・・」 私は剣次くんと一階まで降りた。 一階は広く、ホールの中には崩れた壁や、ガラス片が散らばっていた。 ・・・なんでこんな真ん中通るんだろ・・・見つからないのかな・・・ 不安になり周りを見回していると、よく分からない文字で書かれた店の看板が目に入った。 「ほら・・いくぞ」 ・・・ッ! どこの言葉なんだろうと考えていると、いつの間にか真後ろにいた剣次くんに本当に驚いた。 「びっくりした・・・」 私が深呼吸をし高鳴った胸を押さえて 再び後ろをみると、後ろにいたはずの剣次くんは、また前を歩いていた。 「入り口に着いたぞ・・・そっちの状況は?」 ・・・ガー・ピッガ・・問題ないわ、珍しくいつも潜んでいるポイントにいないしね・・・遅れないで・・白木と私は三百先にいるから・・ピッ
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