赤い輝き

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「田宮・・・コレ」 「あ・・・痛!」 あ・・・さっき取られた凛さんに貰った銃・・・ ひょいっと投げられた銃は私の顔に命中したが、剣次くんは何事もなかったように無線で凛さん達と情報のやりとりをしている。 『・・・ッ!一条!今すぐ隣の建物に行け!』 向こうに凛さん達の姿が見えたが、その手前に頭に触角のある犬がフラフラと歩き、私達のほうを見ていた。 「こっちだ!!」 「きゃ!・・・」 急に向きを近くのショッピングセンターの方に変え、半分開いたシャッターの下を通る。 「・・・!」 目の前にムカデのような足を持つボルターがいた。 「田宮お前は下がれ!ぐっ!!・・・・・」 そう言って 剣次くんは携帯注射器を首に射った。 中身はボルター侵食活動を抑制する薬物。 ・・・抑制剤を使う時 それはボルターに手傷を負わされた時 又は ボルターの力を引き出す時のどちらかって・・・昨日、剣次くん 言ってたよね。
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