赤い輝き

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「・・・ぅ」 こんな状況・・・前にもあったような。 横たわったまま 目を開けると そこには空があり、真っ暗な闇の中に白く輝く星が綺麗だった・・・ 周りを見ると、狭いオフィスのような部屋で 屋根は崩れ 中央にパチパチと火が燃えていた。 ボロボロのソファーにいる私の隣で 凛さんが眠ったまま私の手を握ってくれている。 ・・・暖かい。 とても暖かく、強く握られた左手は私を安心させてくれた。 その脇には剣次くんがタオルで目を冷やしていた。 「目が覚めたか?」 剣次くんは私が言う前に、目をタオルを被せたまま 言葉を続けた。 「まぁ無理もないさ・・・あんなもの・・・・・何度見たって気持ち悪い・・・」 立ち上がり、私の隣に座るとバックから水筒を取り出した。 「・・・・・飲むか?」 ほいっとコップを渡してきた剣次くん。その瞳は酷く赤くなっていた。 「あ・・ありがと。 ここは?」 「さっきのショッピングセンターの四階だ。・・・犬がまだこのエリアにいるみたいだからな・・・・ちなみに、田宮が使ってる その毛布みたいなのは白木のローブだが・・・気にせず使ってくれ」
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