サユリの仕事

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ソファーでじっとしているマンジに気を使う様に静かに動き始める。 (…とりあえず、日記でも書こうかな… 何もしないより、何かしていた方が落ち着くかも…) とりあえず窓際にある勉強机に向かう。 この机はサユリが小学生になった時、祖父が買ってくれた大事な宝物の一つで、サユリは祖父が大好きだった。 (こんな時にお爺ちゃんの事、思い出しちゃった… ごめんね、お爺ちゃん、私、もぅ二度とお爺ちゃんのお墓参り出来ないかも…) サユリは目が熱くなってきた。 引き出しからノートとシャーペン、消しゴムを取り出し、まだ何も書いてない“まっさら”なノートに文字を書き始めた。
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