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『サユリぃ…この後、皆さんと一緒に会議室に行きますからぁ…
大事なお話があるそうなんで…よろしいですね?』
(…する事無いんだから行くわよ!
行きますっ!)
『判った…すぐに行くの?』
振り返りながらつい、マンジを睨みつけてしまった。
『はい。それでは私は部屋の外で待っていますからなるべく早く支度して下さいねぇ…』
ニコリと笑顔を見せ静かに部屋から出て行った。
静まり返った部屋に長く居たくなかったサユリは、クローゼットから通勤時に着用していたグレーのパンツスーツを取り出す。
そして、ベッドに放り投げた。
今着ているスウェットを脱ぐと次に、洗面所に行き顔を洗い、歯を磨き、髪を整え、簡単な化粧を済ませた。
下着姿で顔を洗ったりするのはいつもの事だった。
ピンク色の下着はお気に入りで上下何枚も持っている。
デザインこそ多少違うが買うのは大抵、ピンク色になってしまう。
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