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『お待たせ…』
20分後にｻﾕﾘは部屋から出た。
廊下にはﾏﾝｼﾞがｿﾌｧｰに座って待ってくれていた。
(…こんな所にｿﾌｧｰあったかなぁ？)
『それでは、参りましょう。』
静かに立ち上がり、廊下を歩き始めるﾏﾝｼﾞについて行く。
(これで何度目か？
会議室に行くのは…)
綺麗に磨かれた廊下。
床は何か高級な石で出来ている。
壁も高級そうな木材でﾋﾟｶﾋﾟｶに光っている。
(天井に蜘蛛の巣なんて張る事は無いだろぅ)と
つい考えてしまった。
(ｳﾁの会社じゃあるまいし…お城なんだから当たり前なのかも…)
そんな風に考えながら歩いている内に会議室に着いてしまった。
(又、中庭の景色を見れなかったわ…)
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