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自転車で通っている俺は、
駐輪場から双子が待つ校門までの道を急いだ
校門の側に立つ双子は何かを話しているようだった
近くまで行くとソウが何故か呆れたような顔をしていた
「なにその顔」
「いやー別にぃ?」
「気になる言い方だな…」
自転車を転がしながら校門を抜け、
何事かを問おうとキョウを見たが
じっと睨まれ解答が得られそうな気がしなかったからやめておいた
こういうときはむやみなことを
言わないようにしているのだ
するとソウが呆れ顔からにやにや顔でこちらに向かって一言
「あたしに気を使わなくてもいいんだよ~?」
「あん?なんの話よ?」
「だからさ~」
わからず屋め、と恨み言のように呟いたキョウはこちらを見ようともしない
「あたしらん家来たってゲームとか本しか読んでないじゃん」
「あーそだね」
「キョウのとなりの部屋があたしだからって別に気にしないからね?」
「だからなんの話だって」
「もっといちゃいちゃしてもいいよってこと」
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