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俺が奇跡を目撃してから季節は
桜の花も散り、新緑の葉を雨が濡らす時期になっていた
「キョウ、昼飯食おうぜ」
俺はその奇跡の片割れ、
倉内 響也 に声をかけた
始業式以来、俺はキョウと
自分でも驚くほど親しくなった
慣れない道に迷う双子を偶然通り掛かった俺が道案内がてら
親交を図ってみたところ意外にもすんなりと馴染めたことがきっかけだろうか?
それ以外にも席が近かったことや
俺の巧みな話術が功を成したに違いない
双子はクラスが別れてしまうから
女の子の方と仲良くなるのは難しいと思えたが、
双子は常に一緒に登下校をするからか自然と友達になれた
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