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午後の始業チャイムが鳴るころには
俺とキョウは自分のクラスに戻っていて、眠たい生物の授業を受けていた
俺の席は窓際の後ろからひとつ前、
キョウの席は右隣ひとつ前
天気のいい日なら陽気に照らされ心地よい眠りに誘われるのだが、
今はあいにくの雨。
チューブからそのまま白と黒の絵の具を出して混ぜたような空だ
そんな雲から溢れる雫は無色透明で、どこからそんな色がでてくるのか疑問である
視線を前に戻すと右端に跳ねた頭のキョウが映る
その髪は日射しを受けるとやわらかく輝く茶色で、何度か頭髪検査に引っ掛かるがソウも同じく茶色なので地毛だと結果で終わる
最近では引っ掛かることも減ってきたし、教師の中での認識が広まってきたのだろう
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