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教会が焼け落ちてからは、屋外での布教活動が主となった。
メーデは以前、毎日のように教会に通っていた子供達の世話をしていた。
この子供達は身寄りがなく、教会に寄付されていた金で生活していて、教会が無くなり、寄付金が途絶えた今でも面倒を見続けているのだ。
そんなメーデは、毎日焼け落ちた教会に通うフリックを見て心配していた。
メーデ
『フリック様・・・今回は利綱
様の御言葉に甘えて、もう一
度教会を再建なされては?』
フリック
『もうよいのだ。利綱様にこれ
以上の迷惑はかけられまい』
メーデ
『ですが・・・』
フリック
『大丈夫。そんな事をせずとも
皆の心にはキリスト教の素晴
らしさが根付いていよう』
目の前の子供達を見て、フリックはこの地での布教活動の自分の使命を果たした、そんな気持ちだった。
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