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そんな時に、新たに訪問してきた者がいるとの報告が入った。
それは、またしてもキリシタン大名の小西行長だった。
利綱は右近をひとまず別室に案内し、行長の話を聞くことにした。
行長
『利綱殿、何故私がここに来た
かお分かりか?』
利綱
『分かりませぬ』
行長
『そなたは近々キリシタンにな
ったと聞く。なのに何の危機
感ももっておらぬのか!?』
行長は声を荒げた。
行長
『あの秀吉様を苦しめたという
噂はただの風評か・・・』
行長は、初めて利綱と接して落胆と呆れを感じた。
行長
『突然の訪問失礼致した。もう
ここには用はない』
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