第三章

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 右腕に激痛が走る。まるで炎に包まれたように熱くなる。見ると、真っ赤な紋様が広がり始めていた。  また、昔人生をねじまげられた者の呪いの言葉が増えていく。  そして意識が飛びそうになった時。  突然、バスルームの扉が蹴り飛ばされた。 「盟子姉、凛が起きた」  扉を蹴り破った本人――蓮が静かにそう言う。  そうなの、と言いかけて盟子は、状況に気づく。
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