第三章

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 盟子の入浴しているところを、蓮がいきなり入ってくる。  あと一歩で蓮が犯罪者になりそうな、この状況を見て。 「冥界ノ呪イ火(のろいび)*正面」  と、魔法を唱えた。  すると盟子のかざした手から火柱がたつ。それは蓮に向かっている。しかし蓮は動じず、 「天ノ聖水*正面」  と言う。すると蓮の掌から水が勢いよく出て、目の前の火柱と激突し、相殺する。 「蓮っ!! あんた何考えてんのよ! 家の扉は壊さない! バスルームは覗かない! 約束したでしょ!?」  盟子は怒鳴った。それに蓮は、 「ん?なんか言った?」  と、とぼける。  そんな一触即発の状況の中、1人の女の子が気まずげに入って来る。そして目を伏せながら、
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