第四章

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 年増とは、どんな意味だったか?  確か、『やや年取った婦人』の事だと――  気づくと、私は蓮の頭を蹴ろうとしていた。それを止める気は無い。というか蹴りたい。 「ん」  しかし蓮はそれをかわす。  蹴りを簡単にかわされたのと、年増と言われたのと、怒りの感情が頭を支配する。しかしそこで、凛が私の腕を掴んだ。 「盟子さん、落ちついて。 続き、話して下さい。まだよく話の内容がわからないので」  凛の言葉に、私ははっとした。
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