第四章

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 そこで、一息をつく。やはり、過去を思い出すのは辛い。それでも、ここで話しは止めない。  私はまた口を開く。 「もうそろそろ死ぬかなーって時に、正しく『神』が現れた。『神』は私を縛り付けている紐を解き、飢えて痩せた体を元に戻し、村まで連れていったの。私は行きたくなかったけど、まぁ強制的に連れて行かれた。  その村は、まぁもう酷い事になってた。  作物なんかは枯れ果て、辺り一面血の海。皆武器握ったままだったから、殺しあってたのかな。  何でこうなったのか『神』に聞いたら、私のせいだってさ」 「えっ……」
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