第四章

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「その罰。私に怨み殺された村人が今度は私を怨んでる。不定期にこの紋様は、激痛と共に広がっていく。もう背中も埋め尽くしているの。この紋様は。  私は何度も何度も、自殺しようと試みた。けれど、不思議ね、実行しようとすると気絶しちゃうの。  この紋様に体全体が包まれるまで、この罰は続く」  私は、凛の蒼い瞳を真っ直ぐ見つめて、最後の言葉を言った。 「――これが、私の全てよ凛」
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