65人が本棚に入れています
本棚に追加
名前は鏡音 凛(かがみね りん)。半年くらい前に14歳になった。この部屋は、自分の部屋だろうか?
――そう、考えた時。
「痛っ…!」
ずきりと、鋭い痛みが頭を襲った。別に誰かに殴られた訳ではなかった。むしろ頭痛に近い。しかしそれよりも遥かに痛かった。
けれどその痛みは一瞬で、すぐに元に戻った。
「…何だったの? 今の」
凛は首を捻った。突然の激痛――偶然という訳ではないだろう。
もしかしたら既に外傷を負っているのかもしれない、と思い頭を触るが、異常は無かった。
「何か病気抱えてたっけ…?」
そう呟いて記憶を遡ろうとするが、
最初のコメントを投稿しよう!