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二人は、メイドさん達がいる通路を歩く。
…それにしても…何人いるんだ?
里咲は落ち着きなく周りをキョロキョロしている。
するといきなり、和真はピタッと止まった。
『ど…どうしたの?』
そう言いながら里咲は前を見る。
…大きな額に入った花の絵。
どうやら行き止まりのようだ。
和真を見ると少し何かを考えている目。
「…どっちのドアだっけ。親父がいつもいる部屋…」
里咲は両隣をみてみるとドアが左右に一つずつ。
…私に聞くなぁ----!!
そう思いながら里咲は黙っていた。
そんな里咲をチラッと見る和真。
「こっちでいっか」
和真はそう言うと里咲の手を引っ張りながら右のドアを開け歩き出した。
そんな適当でいいの…!?
和真の適当な行動からますます不安になる里咲だった…;
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