-プロローグ-

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こういう文章に慣れてない私は凄いつっかえつっかえになってしまった。 後ろの生徒達が、笑いを我慢している声が体育館中に響き渡り、ふと前にいる校長を見るとかなり苛々気味。 ついでに痛い視線が保護者席の方から背中に突き刺さる。 (怖ぇえぇぇ~前と後ろ逃げ場ねーよ、私…) そんな事を思っていると後ろの生徒席の方から携帯の着信音。 チャララ~♪チャラララ~♪チャラッチャラッチャ プチッ 「…」 誰かが携帯を切った後、さきほどの笑いを我慢している声は消え、静まり変える体育館。 空気が…重い。 恐る恐る前を見ると、校長の視線は私以外の人に向いていた。 「あーすみませんっ。 マナーにすんの忘れてやしたぁー」 その声は…どうやらギャル集団の一人のようだ。
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