-プロローグ-

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体育館中がざわめく。 「どんだけだよおまえー! しかもその着メロ古っ!」 「おまえまじウケるから! ギャハハ」 大声で会話しているギャル集団。 この時ほど度胸があるギャル集団を凄いと思った事はない。 「ゴホンッ!!」 校長のわざとらしい咳き込みでまた静まり返る体育館。 「さぁ、どうぞ」 里咲は校長の言葉でまたあの文章を読み始めた。 さっきのギャル集団のおかげで緊張はとけて、何故かスラスラと読む事ができた。 そして、やっと読み終わりよくわからない校歌を歌わされ…。 ようやく私の卒業式は幕を閉じた。 最初の頃は全く行きたくなかった学校。 しかし、やはり終わって見ると懐かしく思える。 悪いところもあるが良いところも持ってるギャル集団。 ウザかった先生達。 今日でお別れとなると凄く寂しく感じる。
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