-プロローグ-

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でもやっと、和真と一緒に住める! そう思うと寂しさはすぐに吹っ飛んだ。 いつも通ってた中学の門を抜けると、昨日電話で決めた待ち合わせ場所に和真の姿。 私は走って和真に飛び付いた。 「お、里咲。卒業できてよかったな」 (…こういう時はおめでとうでしょ!) と突っ込みたかったが、嬉し過ぎてそんな事はどうでもよくなった。 この後は二人一緒に和真の車にのって最後の制服姿でドライブ。 こうして、その日が終わった。 私は、もう明日にでも一緒に住めるんだろうなぁ。と思っていた。 しかし世間はそう甘くは無いらしい…。
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