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社長室前。
喉が渇き、若干、手と足が震える。
コンコン…
「中山です。失礼します。」
と、社長室へ足を踏み入れる。
そこにはやっぱり…
困った顔をした社長が、フカフカしていそうな椅子に座っている。
「中山君か…今朝、取引先の○○商事の社長さんから電話がかかってきてね…」
(あぁやっぱり…めんどくさいことになりそうだ…)
社長が淡々と続ける。
「昨日君がそこで切った伝票がね、一桁多く記載されてたらしいんだよ。」
(ちょ!あの伝票は向こうのババァが書いたんじゃないか…)
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